special03100色の色無地
「サン・クルール」

10,000通りから選ぶ、運命の色探し

きもの着方教室いち瑠は、2023年に15周年を迎えました。
これを記念して、フランス語で“100色”を表す「サン・クルール」が誕生。
日本古来、和の色の中から 100 色を厳選した「色無地」なら、
あなたに似合う“運命の色”がきっと見つかります。

サン・クルールの
3つの特徴

Point01

100色が勢揃い

過去の歴史資料に出典がある日本固有の色名称の数は、1,000を超えます。
日本文化特有の気候や風土に育てられた色彩の中から、さらに現代のさまざまな空間とセンスに合う色を100色、厳選しました。

Point02

八掛の色も選んで10,000通りの色あそび

袷のきものの裾裏を八掛といいます。
ふだんは見えない部分ですが、歩いたり、そっと裾を持ち上げる時などにチラリとのぞくもの。
「サン・クルール」では、この八掛の色も自由に選べるため、色を選ぶ楽しみが倍増します。

Point03

帯とのコーディネートも思うまま

紋のある色無地なら、袋帯を合わせてお茶会などのフォーマルなお席にも着られます。
また名古屋帯を合わせれば、お友だちとの食事会や観劇などのおでかけにも。
どんな帯も、しっかり受けとめてくれる安心感が色無地にはあります。

コーディネート例

着用シーンや、気分に合わせて、自由に色の組み合わせを楽しみましょう。

退黄たいこう

日に焼けたようなごく薄い黄色

コーディネートのポイント
水色の八掛に合わせて、同系色の墨流しの帯をコーディネート。春の日差しのようなあたたかくやさしい雰囲気に。

白鼠しろねずみ

銀色のように上品な明るい鼠色

コーディネートのポイント
美しく輝く銀を思わせる鼠色は、レフ板効果で顔まわりを明るくしてくれる。金糸銀糸の西陣の袋帯で上品な着こなしに。

花緑青はなろくしょう

19世紀にパリで生産されていた「パリス・グリーン」に由来する明るく渋い青緑色

コーディネートのポイント
花緑青の明るい色に真っ白な帯で爽やかに。帯締めに濃い目の青をピリッときかせて。夏の暑さに負けない爽やかさを演出。

こん

藍染の中で最も濃い色で、わずかに赤みを含んだ濃い青色。英名では「ネイビーブルー」

コーディネートのポイント
日本人になじみ深い紺色の色無地を主役に、ピンクの八掛をのぞかせて。桜柄の帯で統一。

赤紅あかべに

鮮やかで濃い赤色。江戸初期から愛用された染色

コーディネートのポイント
八掛の色を、帯、長襦袢、半衿にも取り入れ、流れを表現。黒の三分紐で引き締めれば大人の赤色コーデが完成。

蘭茶らんちゃ

赤みのある黄褐色。江戸時代に流行した『四十八茶百鼠』の一つで、色名の由来は「木蘭染の茶色」

コーディネートのポイント
明るい気分にさせてくれる蘭茶色。シックな色の帯で全体を引き締め、派手色ながら落ち着いた印象に。

サン・クルールの
こだわり

Point01

サン・クルールの生地

糸の品質が製品の品質

サン・クルールは経糸にこだわり、「ブラタク糸」を用いた丹後の生地を使用しています。
ブラタク糸は、繊維の太さを表す繊度(せんど)が一定で、伸度が高いため、安定した美しい風合いを生み出します。
また、色の白さを表す白度(はくど)が高く、透き通るような高い透明度で発色します。

ブラタク糸とは
ブラジル唯一の機械製糸会社であるブラタク製糸株式会社で生産される絹糸のこと。
美しい光沢と強度を持ち、高品質で知られるブラタク糸は、有名ブランドのスカーフにも使われています。

Point02

サン・クルールの染め

深みのある絶妙な色
100色を表現する「引き染め」手法

染めの手法は大きく分けて二つあります。
一つは、釜の中に染料を溶かし、その中に生地を浸けて染める一般的な「たき染め」。
もう一つは、反物を空中に張った状態で、職人の手作業で何度も塗り染める「引き染め」。
サン・クルールは後者を採用し、色の深み、鮮やかな発色を実現しました。

伸子張り

13mの反物を、伸子針※で張り、浮かせます。

※しんしばり:竹ひごの先に針がついたもの

地入れ

地入れ液と呼ばれる薄い糊を生地に引き、ムラやにじみを防ぎます。

引き染め

刷毛でムラなく均一に何度も塗り重ねます。職人の高度な技術と経験が必須。

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